2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

いつも旅のなか/角田光代

ひたすらに、世界各国を旅して歩いた旅行記エッセイ。ありきたりな観光地というよりは、かなりの僻地や、何にもない普通の街なんかをひとりで彷徨っているのが多い。バリ行き直前に貸して貰って、あ、バリもあるじゃん、と読んだけれど、そのバリ旅では現地…

吉原裏同心(四) 清掻/佐伯泰英

清掻(すががき)とは、ここでは吉原で奏でられる三味線のしらべ。広辞苑にも載っていました。「江戸吉原で遊女が張見世に出る時、その合図に弾いた曲」。その清掻きの名手、おまんが吉原から身請けされることになり…というものがたりに、吉原の事実上の乗っ…

一瞬の風になれ/佐藤多佳子

とても面白かった。 感想追記:7/6 読み終えてだいぶたってしまった。でも爽やかな読後感はまだ残っているよ。三冊かけて、主人公神谷新二の、中3から高3までを追う。綴る。才能豊かな兄の影で続けていたサッカーを辞めての、陸上への転向。かっこよくて、…

佐藤多佳子絶賛

佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」、文庫になるまで待つー、と思っていたのですが、先日友達んちの近所で飲んでたときに、「あ、それうちにあるよ」と口走られたので、無理矢理寄って貸してもらいました。本日一冊目(三部作)読み終えて、とても満足に浸って…

吉原裏同心(三) 見番/佐伯泰英

吉原裏同心シリーズ、三冊目。佐伯泰英という作家は、スペインを舞台にした小説で名が売れた人だそうですね。少々停滞期に、これからまた売れるには、時代ものか官能ものしかない、と云われて時代小説に手を染めた(と云うのか?)そうですが、小気味よい語…

明日の広告/佐藤尚之

ジバランほか、そもそもはグルメサイトの主として知られてらっしゃるんじゃないか…の「さとなお」さんの本業・広告本。 http://www.satonao.com/ 有名どころでは、あの「スラムダンク」のありがとうキャンペーンを動かした方で、その模様もしっかり描かれて…