2006-09-15から1日間の記事一覧

鬼平犯科帳 21/池波正太郎

細川峯五郎がまた探索方に戻ってくるきっかけとなる「泣き男」から始まって6篇。「瓶割り小僧」は平蔵若き日に、そこいらの悪ガキだった少年が盗賊となって捕らえられたところから始まるちょっと珍しい話。 「麻布一本松」は前巻「助太刀」から繋がるんだけ…

鬼平犯科帳 22 特別長編 迷路/池波正太郎

いま最後4冊をまとめて感想書いているのでアレですが、この巻が一番の傑作だと思いました。全編にわたる緊張感がたまらない。鬼平の魅力と、部下たち、密偵たちとの厚い信頼の揺るぎなさが、素晴らしいのですよ。ここまで20冊以上読んできたがゆえに登場人…

鬼平犯科帳 23 特別長編 炎の色/池波正太郎

長編の前にひとつ「隠し子」。平蔵の父に隠し子がいた…ということで23巻目にして平蔵の異母妹が登場ですよ。びっくり。関係を明かされぬまま役宅へ引き取られた妹お園は、長編「炎の色」でも活躍、という筋書き。 峰山の初蔵という侮れない男や、荒神の二代…

鬼平犯科帳 24 特別長編 誘拐/池波正太郎

鬼平、最終巻。…てことを意識せずに読み始めてしまって(なぜか勘違いしてこれが23巻だと思っていた)、長編の最後が「作者逝去のため未完」になっていたときの衝撃と来たら!!電車の中で「嘘っ!」と叫びそうになりましたよ…。長編の前に「女密偵女賊」「…