2004-08-04から1日間の記事一覧

深紅/野沢尚

一家惨殺事件の生き残りの娘と、犯人の娘。なんか、テレビドラマっぽい。でも壮絶な経験をした悲惨さを、なんとか、こんなもんじゃない、こんなもんじゃないんだ!と描こうとしている部分はあるのかな。

呼人/野沢尚

12歳で時が止まった少年。うまいんだけどエピソードがいちいちタイミング良すぎてたまに冷めてしまう。厚介はあそこで死ななくてもいいよなあ。ラストも、難しい空気を残して終わる。子供出来てどうするんだ。

破線のマリス/野沢尚

マリスってのは悪意という意味だそうで。テレビ報道の裏の話。前に「リミット」をかなり引き込まれて読んだので、手をつけた野沢尚。「リミット」がすっきりした結末なのに比べると、これは終わり方が。ちょっとぐったりする。

娼年/石田衣良

上品なポルノ。男の視点、だとあくが強すぎるけどもハタチの少年(娼年)の視点ということであっさり。でも中盤の面白さほどラストが冴えてないような。どう終わればよかったのかはわからないんだけど。そして野沢作品を先週続けて読んだので、忘れないうち…